こんばんは、ほにゅうるい的ほにゅうるい生田晴香です。

今回は、恐竜博2016で展示されていて話題になっていた「クリンダドロメウス」の回です。

面白い事がわかった恐竜だというのにここではまだちゃんと紹介してなかったので、図録を参考にしながら早速紹介していきたいと思います!

クリンダドロメウス(Kulindadoromeus zabaikalicus)

学名の意味は、クリンダ(Kulinda)という地域のランナーです。

ロシア・シベリア南東部のジュラ紀中期から後期のユクリスカヤ層が分布する「クリンダ」という地域から化石が見つかっています。

全長は約1.3メートルだと考えられている、鳥盤類の新鳥盤類です。鳥脚類や角竜類に進化する前の段階の恐竜ですね。

二足歩行で、歯は木の葉のような形をしているので植物(ソテツ類、シダ類、トクサ類など)を食べていたと思われています。

なんとクリンダドロメウスさん、、、

ウロコと羽毛の跡が確認されているんです!

画像をよく見てください。保存状態が良くこんなにハッキリと、珍しいし面白いですよね。

後ろあしの先端部やしっぽは、重なり合う六角形のうろこだったり複数の列が並ぶかのようなうろこだったり色んなうろこが確認されますが…

頭と胴体は短針状の羽毛があり、大腿骨のところはダウンフェザー(現代の鳥類)の羽毛に似ていて、脛骨からはリボン状の羽毛が生えています。

そんな複雑な羽毛がこれまでに鳥盤類で発見される事はなかったので、新しい発見なのです!

羽毛恐竜といえば竜盤類の獣脚類(ラプトルなど)や鳥類ばかり見つかっていたので、クリンダドロメウスは竜盤類ですらなく「鳥盤類」だ、というところがポイントですね。

これらの羽毛が鳥類の羽毛とルーツが同じだとすると、羽毛は鳥盤類と竜盤類が枝分かれる前からあったのではないかと考えられます。

とどのつまり、恐竜という生き物が誕生した頃から恐竜は羽毛があったのかもしれないという仮説の提唱の根拠となったわけです。

鳥盤類といえば、今では全て絶滅していて植物を食べていた恐竜です。イグアノドン、トリケラトプス、パラサウロロフス、プシッタコサウルスが有名どころですね。

プシッタコサウルスもしっぽの付け根のところに「ピョピョッ」っという感じで剛毛のようなものが見つかっていますがここまで複雑な羽毛ではありません。

さて、これから先もどんな恐竜からどんな羽毛が発見されるのか、楽しみですね。

☆生田晴香☆

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添削
suzui

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